林道でのトラブル大阪府道61号線で蔵王峠へ~オフロード走行練習後編
大阪府道61号線を走るだけのつもりが…。
林道ソロツーリングで無理は禁物とはわかっていたのにツーリングマップルRにある道を勘違いして進んだことによりトラブル発生。林道での惨事
詳細は後ほど。
前編の続きです。また林道案内がある。野谷線とあるが進んでみると
すぐに行き止まりだった。横から入れそうだが、そういうのは出来ない性格なのでUターン。
最近林道でのUターンが少しマシになってきた。最初はUターンで転んであばらにひびが入ったのに最近はなんとかコケないコツをつかんだ。まだ、あばら骨が痛むのでコケないように注意深く回るだけなんですが…。
61号線の分岐。堀越観音という案内。一応向かったが目的地とは違うみたいな気がしたのですぐに本線へ戻った。
61号線が左方面。すぐ先に蔵王峠の表示があった。目的地だ。
午前10:30到着。自転車のツーリングの人が数名すれ違った。湧き水を汲みにくる人もみかけた。自然いっぱいの場所なのかもしれない。
一旦ここを離れ61号線を下る。そして近所を散策
蔵王峠を下って61号線を少し外れた(左へ分岐があった)ところで撮影。民家があった。和歌山県が見える。
なんかの写真素材集みたいな写真。天気が良かったので望遠で撮影したらなんとなく上手いような写真ができた。新緑の葉。
かつらぎ町の山の上(61号線)ツーリングっぽい雰囲気の場所。
調子に乗って写真撮影。なんとなく上手く撮れそうな気がする天気。SHOEIヘルメットとSWANSゴーグルが眩しい。セローは少し汚れた。
何枚かセローを撮影していて、気になる1枚。角度のせいか、ヘルメットとセローが一体化してロボットのように見える。ユニコーンセローといったところか?違うか…。
時間も早かったのでもう一度国道170号線のファミマへ戻った。セローがけっこう汚れた。
蔵王峠からの目的路線を見るため再度大阪府道61号線を走行し蔵王峠を目指す。
往復しての再走行。つまり3回目なのでけっこうなペースで走行できる。大阪府道61号線ならD605で普通の峠道のように走れるような気がした。(あくまでもそういう気がしただけ)
蔵王峠の看板があるところへ到着。
ツーリングマップルRではここから国道480号線へつながっているように見えるが…。
どう考えても見当たる道は後ろに見える細い細い未舗装路だ。
バイク1台分の幅があるかないかだが、進めば道になっているのかな?
ツーリングマップルRにわざわざ記載しているのだから大丈夫だろう。
よし突入。
と細いわき道のようなところへ入り込む。
進むと20mほどで、バイクの幅も無いような道に変貌する。
しまった!!と思いUターンしたかったが、足を下ろす幅もない。
少し進んでなんとかバイクから降りようと思い進む
下に川が見えて、若干の恐怖心から土手寄りを走ろうとした瞬間!
土手に前輪を蹴飛ばされた!!
右足を着く場所なんて無い。
「うわあ!」と思わず声を上げた。
落下するものだと思い全身硬直したが落ちなかった。
セローが細い木にひっかかりセローは一回転して壁面にハンドルが突き刺さって踏ん張っている。
そして本日初林道のオフロードブーツがみごとセローにひっかかり自分は下の川へ放り出されずにすんだみたいだ。しかし、ひっかかった足を外すのに難儀した。足が外れると少し転落したが、緊張のため混乱していたのか痛みは感じなかった。
どうしよう!!
まるで教習所の一本道みたいな太さの道になり焦って転んだらセローが逆さまになった。
ガソリンタンクからガソリンがすこしずつもれているような気がした。実際タンクバッグやその中に入れていたツーリングマップルは今もガソリンがしみこんで臭い。
100kg異常あるセローを180度起き上がらせるのは不可能だった。土手下から押し上げようにも足場がなくすべるし土手が削れるしで、お手上げだった。
とりあえず。人が通るのを待って助けをお願いしてみようと思った。
ほぼ逆さまになったセロー。
先ほどの蔵王峠看板のところで待つこと10分。1台のバイクが通りすがる。
「すいません」と声をかけ、力を貸していただけないかお願いすると、快く了解してくれた男性。
救世主です。
乗っていたバイクを路肩にとめて、この泥の細道へ着いてきてくれました。
そして自分が土手から押し上げ、男性は上からひっぱってくれた。見た目とちがってすごく力の強い方だった。焦る自分に対して「大丈夫ですよ、落ち着いて少しやすんでいいですよ」などと声をかけてくれる。
自分が情けないやら、悲しいやら、普段の生活で体験することのない親切に感動しつつ、混乱しつつ。なんとかセローを救出し蔵王峠看板のところまで引き上げてきた。
オフロードブーツもドロドロ。セローもドロドロ。クラッチレバーやブレーキレバーもあさっての方向を向いていた。
クランクケースあたりが泥だらけ。セローに申し訳ない気持ち。
それよりも、今回せっかくのツーリング途中でお時間を割いて、こんな馬鹿な行動をした自分を助けていただいた男性のお名前を聞くのを忘れた。
なにわナンバーのバイクだったが焦っていたので何のバイクか忘れた。
意味不明に「ブログとか書いているようでしたら記念に撮影しませんか?」などと言ってしまった私。
どこの方かは存じませんが、もしブログに掲載されているようでしたら見つけて改めてお礼を言いたいです。
本当にありがとうございました。
そして忘れないように書いておこう。
林道初心者の心得
素人ゆえ進行する道の決定はより慎重に
細い尾根やがけ沿いは避けるべし
少し慣れたくらいで調子に乗らない。
(以上あくまでも自分自身への戒め)
バイクを引き上げるのに想像以上の力と体力を消耗した。ここ20年くらいで一番汗をかいたような気がする。
しばらく30分くらいは動けなかった。
とりあえず休憩後、帰路についた。体はフラフラで気づくと、右太ももに激痛がある。足首は少し痛むがブーツに助けられた。またバックパックが脊椎をガードしてくれたのか、ファミマで買ったサンドウィッチが肉団子のように丸く縮みあがっていた。
ガレージへ戻りセローを洗車
子供たちがうれしそうに洗ってくれる。
思えば、自分のばかげた行動に反省するばかり。
あの一本の木ととおりすがった親切な青年。彼等がいなければ今頃どうなっていたのか。
自分勝手な行動の末、万が一のことがあれば家族以外にも事件が起こった地域の人やバイク好きの人にも少なからず迷惑をかけることになる。
そう思うと、今回のような適当な判断で走行する行動は控えていくべきだと痛感する。
普通の林道(道幅3.5m記載のもの)を普通に走行する以外は、おかしな散策は控えるべきかもしれない。
一人で林道ツーリングする場合は限度をわきまえる心構えが重要だ。
というか、林道に慣れた方に同行してもらいたいです。